ROCK BAR 1956
                                         
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Rock Bar 1956 ライブ アルバム編Part1

                                               ライブアルバムPart2
熱い感動を再び−ライブアルバム名盤
 ロックバー・1956のコレクションから紹介します。



AC/DC / If You Want Blood You've Got It / 78/ ATLANTIC


 ヘッド・バンキングしたい人集まれ!!

 邦題が「ギター・殺人事件 流血ライブ」という恐ろしいタイトルが付いたこのアルバムは、ロックンロールやブギーが中心の、シンプル故に熱く盛り上がるライブである。
 

 曲は初期の名曲を集めたもの。アンガス・ヤングのぐぎぐぎギターとボン・スコットのユニークな金切り声を楽しんでください。
 

1 Riff Raff / Scott, Young, Young 5:59
2 Hell Ain't a Bad Place to Be / Scott, Young, Young 4:10
3 Bad Boy Boogie / Lee, Mars, Scott, Sixx, Young ... 7:29
4 The Jack / Scott, Young, Young 5:48
5 Problem Child / Scott, Young, Young 4:40
6 Whole Lotta Rosie / Scott, Young, Young 4:05
7 Rock 'N' Roll Damnation / Scott, Young, Young 3:41
8 High Voltage / Scott, Young, Young 5:05
9 Let There Be Rock / Scott, Young, Young 8:33
10 Rocker / Scott, Young, Young 3:24

Allman Brothers Band / Fillmore East / 71/ CAPRICORN


(オールマンブラザーズ・バンド)
 ロックの歴史に残る名盤。サザン・ロックと言われた彼らの初期の代表作。ギターのデュエイン・オールマンとデッキー・ベッツのやりとり、スライドの響きと躍動感あふれるリズムセクション。

 オリジナルはアナログ盤2枚組で7曲収録されていたが、97年に、イート・ア・ピーチに収められていた3曲を加え、さらに未発表曲も加えCD2枚組で「The Fillmore Concerts」として出されている。

 ブルースのカバーとオリジナルのインプロビゼーションでの丁々発止の2本のギター、オルガン、長尺ものが全然苦にならない。それにしても1曲33分とはねえ・・

Disk1
1 Statesboro Blues McTell 4:18
2 Trouble No More Waters 3:44
3 Don't Keep Me Wonderin' Allman 3:27
4 Done Somebody Wrong James 4:33
5 Stormy Monday Walker 8:49
6 One Way Out James, Sehorn, Williamson 4:58
7 In Memory of Elizabeth Reed Betts 13:07
8 You Don't Love Me Cobbs 19:18
9 Midnight Rider Allman 2:55
Disk2
10 Hot 'Lanta Allman, Allman, Betts ... 5:22
11 Whipping Post Allman 22:53
12 Mountain Jam Allman, Betts, Donovan ... 33:41
13 Drunken Hearted Boy Bishop 6:54


オリジナルアナログ盤
A面
1 Statesboro Blues McTell 4:17
2 Done Somebody Wrong James, Levy, Lewis 4:33
3 Stormy Monday Walker 8:44
4 You Don't Love Me Cobbs 19:15
B面
5 Hot 'Lanta Allman, Allman, Betts ... 5:17
6 In Memory of Elizabeth Reed Betts 13:04
C・D面
7 Whipping Post Allman 22:56

The Band / The Last Waltz / 78 /Warner

(ザ・バンド)
 映画「ラスト・ワルツ」のサントラ盤。ザ・バンドのラスト・ライヴを中心にスタジオでの収録も行ったミュージック・ドキュメンタリー。監督は巨匠マーティン・スコセッシ。 ゲスト陣もエリック・クラプトンをはじめとする、ボブ・ディラン、ニール・ヤングなど個性的な豪華アーティストが勢揃い。
 ザ・バンドはゲストのバックバンドを務めるが、それぞれ個性的な彼らに見事に対応したバックを聞かせる。さすが。

1 Theme from The Last Waltz Robertson 3:40
2 Up on Cripple Creek Robertson 4:35
3 Who Do You Love? McDaniel 4:16
4 Helpless Young 5:47
5 Stage Fright Robertson 4:25
6 Coyote Mitchell 5:50
7 Dry Your Eyes Diamond, Robertson 3:57
8 It Makes No Difference Robertson 6:48
9 Such a Night Rebennack 4:00
  10 The Night They Drove Old Dixie Down Robertson 4:20
11 Mystery Train Parker, Phillips 4:59
12 Mannish Boy Diddley, London, Waters 6:54
13 Further on Up the Road Medwick, Robey 5:08
14 Shape I'm In Robertson 4:06
15 Down South in New Orleans Anglin, Anglin, Charles ... 3:06
16 Ophelia Robertson 3:53
17 Tura-Lura-Lural (That's an Irish Lullaby) Shannon 4:15
18 Caravan Morrison 6:02
19 Life Is a Carnival Danko, Helm, Robertson 4:19
20 Baby, Let Me Follow You Down Davis 3:00
21 I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met) Dylan 3:33
22 Forever Young Dylan 4:42
23 Baby, Let Me Follow You Down (Reprise) Davis 2:46
24 I Shall Be Released Dylan 5:25
25 The Last Waltz Suite: The Well Robertson 3:27
26 The Last Waltz Suite: Evangeline Robertson 3:17
27 The Last Waltz Suite: Out of the Blue Robertson 3:08
28 The Last Waltz Suite: The Weight Robertson 4:38
29 The Last Waltz Suite: The Last Waltz Refrain Robertson 1:28
30 The Last Waltz Suite: Theme from The Last Waltz Robertson 3:22

BB&A / Beck Bogert Appice Live /73 /CBS SONY

(ベック・ボガート・アンド・アピス)
川柳です。「アルバムを2枚作ってやめる人」
ロッド・スチュワートらをメンバーにしたジェフベックグループで2枚、コージー・パウエルらと作った第2期ジェフベックグループで2枚。
 念願のカクタス勢と作ったB.B.Aは皆個性的故にスタジオ1枚で解散かと思わせたが、さすが川柳氏の読みどおり2枚目のアルバムは、日本だけの発売のライブアルバムと言うことで出された。これでジェフ氏も思いきり解散が出来たのでしょう。
 1973年5月18日と19日、大阪厚生年金会館で行われた記念すべき初来日公演の模様を収めたもの。なぜか日本限定発売ということで、海外のベックファンにとって垂涎の的、プレミアがプレミアを呼ぶという傑作です。


Disc-1
1.Superstition
2.Lose Myself With You
3.Jeff's Boogie
4.Going Down
5.Boogie
6.Morning Dew

Disc-2
1.Sweat,Sweat Surrender
2.Livin' Alone
3.I'm So Proud
4.Lady
5.Black Cat Moan
6.Why Should I Care?
7.Medley:Plynth〜Shot Gun


Bon Jovi / One Wild Night / Live 1985-2001 / universal / 2001

(ボン・ジョビ)
 80年代のハードロック界を背負った人気グループ。世界中あちこちのものを集めたライブで、もちろんファンが多いニッポン(東京)での録音も含む初のライブアルバム。

 アルバム前半は2000年のライブ音源が多いのでちょっと全盛期とは言えないのだけど、一緒に口ずさんでいるとそんなことはついつい忘れて一緒に盛り上がってしまいます。
「おーおーりびのんな・ぷれいやー」

1. イッツ・マイ・ライフ
2. リヴィン・オン・ア・プレイヤー
3. 禁じられた愛
4. キープ・ザ・フェイス
5. サムデイ・アイル・ビー・サタデイ・ナイト
6. ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド
7. サムシング・トゥ・ビリーヴ・イン
8. ウォンテッド・デッド・オア・アライヴ
9. 夜明けのランナウェイ
10. イン・アンド・アウト・オブ・ラヴ
11. 哀愁のマンデイ
12. ジャスト・オールダー
13. サムシング・フォー・ザ・ペイン
14. バッド・メディスン
15. ワン・ワイルド・ナイト 2001 (スタジオ・ヴァージョン)

Bob Dylan / The Band /Before the Flood/74 /sony


 73年秋、ディランはザ・バンドと久しぶりのスタジオアルバムを録音した。それがコロンビアからアサイラム・レコードに移籍してから初めての(そして唯一になった)スタジオレコーディングアルバムのPlanet Wavesだ。
 このアルバムはディランにとって初の全米NO1アルバムとなったのだった。

 そのツアーを納めたのがこのライブアルバムなんだけど、なぜかそのスタジオ作からの曲は収録されてないという不思議なアルバム。
 でも、それぞれ調子が良かったのかパワフルな演奏でなかなかよろしい。
順番にディランとバンド、ザ・バンドだけ、ディランだけ、ザ・バンドだけ、最後にディランとバンドという流れ。
 タイトルクレジットを見ると、ディラン「アンド」ザ・バンドではなく、ディラン / ザ・バンドと。なるほどそういうことね。奥が深いなあ。


DISC 1
1 Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) Dylan 3:16
2 Lay Lady Lay Dylan 3:00
3 Rainy Day Women #12 & 35 Dylan 3:09
4 Knockin' on Heaven's Door Dylan 3:30
5 It Ain't Me Babe Dylan 3:15
6 Ballad of a Thin Man Dylan 3:29
7 Up on Cripple Creek Robertson 4:57
8 I Shall Be Released Dylan 3:19
9 Endless Highway Dylan, Robertson 4:45
10 The Night They Drove Old Dixie Down Robertson 4:05
11 Stage Fright Robertson 4:22
DISC 2
1 Don't Think Twice, It's All Right Dylan 3:34
2 Just Like a Woman Dylan 4:46
3 It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) Dylan 5:12
4 The Shape I'm In Robertson 3:33
5 When You Awake 2:54
6 The Weight Robertson 4:20
7 All Along the Watchtower Dylan 2:58
8 Highway 61 Revisited Dylan 4:05
9 Like a Rolling Stone Dylan 6:06
10 Blowin' in the Wind Dylan 3:46

Brand X / LIVESTCK / CHARISMA/76


(ブランドX)
 ジェネシスの太鼓であるフィル・コリンズが別プロジェクトとして始めたブリティシュ・ジャズロックバンドのライブ。

 どちらかというと熱くならずひんやりとした空気が漂う。うーん知性ある熱気というか、相反するものがひとつになっている魅力でしょうか。

 細かなドラムにジャコのようなフレットレス・ベースが絡みつき、ギターとシンセは細かいフレーズで音を縫い上げていく。
 それぞれ、超絶技巧の応酬で、疲れるかと思いきや、くどくないので、そうでもないんだよね。

ジャケは、ヒプノシス。透明の車から降りるセクシーなあんよ。

1 Nightmare Patrol Dennard, Goodsall 7:50
2 -Ish Collins, Goodsall, Jones ... 8:20
3 Euthanasia Waltz Collins, Goodsall, Jones ... 5:30
4 Isis Mourning, Pt. 1 Collins, Goodsall, Jones ... 5:30
5 Isis Mourning, Pt. 2 Collins 4:45
6 Malaga Virgen Jones 9:35

Chicago / Live In JAPAN / 72 / SONY

(シカゴ)
 日本でのライブアルバムと言えば、このシカゴのライブはディープ・パープルやサンタナ同様素晴らしい内容と音質で有名である。
 でもあまり騒がれないのは、このアルバムの直前にカーネギーホールでのライブ4枚組というすごいのを出しているおかげで、こちらがかすんでしまっている。
 でも、このアルバムの良さは、2枚組とコンパクト故に、ヒット曲+組曲というシカゴの魅力をストレートに伝えられているところだと思う。
 それと、このライブの後発売する名盤シカゴ5からの曲も入っていること。おかげでサタデイ・イン・ザ・パークやダイログをライブで楽しむことができる。

 音質の良さもね。ホーンが生き生きしています。

DISC1
1 Dialogue, Pts. 1 & 2 Lamm 6:55
2 A Hit by Varese Lamm 4:43
3 Lowdown [Japanese Version] Cetera, Seraphine 4:14
4 State of the Union Lamm 8:14
5 Saturday in the Park Lamm 4:19
6 Make Me Smile Pankow 3:17
7 So Much to Say, So Much to Give Pankow :59
8 Anxiety's Moment [instrumental] Pankow 1:02
9 West Virginia Fantasies [instrumental] Pankow 1:32
10 Colour My World Pankow 3:22
11 To Be Free [instrumental] Pankow 2:17
12 Now More Than Ever Pankow 1:36
13 Beginnings Lamm 6:36
14 Mississippi Delta City Blues Kath 5:52
DISC2
1 A Song for Richard and His Friends Lamm 7:54
2 Does Anybody Really Know What Time It Is? [Free Form Intro] Lamm 6:15
3 Does Anybody Really Know What Time It Is? Lamm 3:53
4 Questions 67 & 68 [Japanese Version] Lamm 4:51
5 25 or 6 to 4 Lamm 9:14
6 I'm a Man Miller, Winwood 10:43
7 Free Lamm 6:31


Cream / Wheels of Fire / 68 / Polydor


(クリーム)
 60年代後半、なんでもかんでもぶっ飛んでいた時代、ご多分にもれずブルース・ロック(ホワイト・ブルース・バンド)はサイケでもあった。
 クリームもそういうバンドのひとつだった。

 でも、そればかりじゃないよと知らしめたのが、このアルバム。
 1枚はスタジオ録音で、サイケ。もう一枚が怒濤のライブ。丁々発止というのがよく似合う。ただメインとなる役者はそれぞれ決まっており、クラプトン(2)ジャック・ブルース(3)ジンジャー・ベイカー(4)と凄腕を見せつけてくれる。
 このアルバムでクリームのライブの凄さが知られ、後にライブが2枚出されることとなるのだった。

 なお、disc2(1)のクラプトンのギターソロはこのライブ時に神が降りてきたのだろうと思わせる、すごい展開のフレーズ。

Disc1
1 White Room Brown, Bruce 4:57
2 Sitting on Top of the World Chatmon, Vinson 4:56
3 Passing the Time [Long Version] Baker, Taylor 5:45
4 As You Said Brown, Bruce 4:19
5 Pressed Rat and Warthog Baker, Taylor 3:14
6 Politician Brown, Bruce 4:11
7 Those Were the Days Baker, Taylor 2:53
8 Born Under a Bad Sign Bell, Jones 3:09
9 Deserted Cities of the Heart Brown, Bruce 4:36
10 Anyone for Tennis Clapton, Sharp 2:39
Disc2
1 Crossroads [live] Johnson 4:14
2 Spoonful [live] Dixon 16:45
3 Traintime [live] Bruce 6:52
4 Toad [live] Baker 15:53

Crosby, Stills, Nash & Young / 4WAY STREET / 71/ Atlantic


 フェイド・インして青い瞳のジュディからスタートしてニールヤングの(2)へと。アコギ(マーチンD45やD28)の素晴らしい響き。
 ディスク1はアコギサイド。それぞれリードヴォーカルを代わりながら、コーラスにも絡んでくる。これが素晴らしいなあ。

 ディスク2はエレクトリック・サイド。当時のギター少年達は、ニールヤングの長尺もの(3)をよくコピーしていたものよ。
太鼓やベース、キーボードも入って、盛り上がります。

Disc1
1 Suite: Judy Blue Eyes Stills :33
2 On the Way Home Young 3:48
3 Teach Your Children Nash 3:02
4 Triad Crosby 6:55
5 The Lee Shore Crosby 4:29
6 Chicago/We Can Change the World Nash 3:11
7 Right Between the Eyes Nash 3:37
8 Cowgirl in the Sand Young 3:59
9 Don't Let It Bring You Down Young 3:31
10 49 Bye-Byes/America's Children Stills 6:35
11 Love the One You're With Stills 3:19
Disc2
1 Pre-Road Downs Nash 3:04
2 Long Time Gone Crosby 5:58
3 Southern Man Young 13:45
4 Ohio Young 3:34
5 Carry On Stills 14:19
6 Find the Cost of Freedom Stills 2:21

DAVE MASON / CERTIFIED LIVE '76 COLUMBIA

(デイブ・メイスン)
 この年、全米NO1の売上を誇ったライブアルバムが誕生した。それがピーターフランプトンのカムズ・アライブだった。
 そのピーターフランプトンに負けじと、デイブ・メイソンが出したライブアルバム。でも何とフランプトンと同じように2枚組のライブで、ジャケはライトを浴びてギターを抱える写真で縦のダブルジャケ。

 内容もA面がヒット曲、B面がアコースティックで、しかも2面最後の曲はアコースティックからエレクトリックへ変わるというのも同じ構成。C面で盛り上げD面ラスト、盟友スティーヴウインウッドの名曲ギミサムラヴィンで締めくくる。
 
 こりゃ柳の下の何とやらだよ。ただ、それほどピーターフランプトンのアルバムの影響力があったということでしょうか。

 僕にとっては同じメンバーでの来日公演を見たのでとても思い出に残るアルバム。大好きな大男「マイク・フィニガン」を生で見たのもこのコンサートだったし。


1 Feelin' Alright Mason 6:21
2 Pearly Queen Capaldi, Winwood 3:41
3 Show Me Some Affection Mason 4:36
4 All Along the Watchtower [live] Dylan 4:46
5 Take It to the Limit 3:34
6 Give Me a Reason Why Mason 4:12
7 Sad and Deep as You Mason 3:12
8 Every Woman Mason 2:36
9 World in Changes Mason 5:25
10 Goin' Down Slow 6:43
11 Look at You, Look at Me Capaldi, Mason 12:50
12 Only You Know and I Know Mason 4:45
13 Bring It on Home to Me Cooke 5:05
14 Gimme Some Lovin' Davis, Winwood, Winwood 8:14

DEEP PURPLE / LIVE IN JAPAN / 72 / WARNER


 (ディープ・パープル)
 72年来日公演の8月15日、16日が大阪、17日が東京。ジャケが武道館のステージだったことから、武道館ライブと思いきや、大阪公演からが大半(5曲)だった。
 @BEFが直前に出されていた「マシンヘッド」から、Aが「イン・ロック」、CDが「ファイヤー・ボール」から。
 どれもスタジオ作と比べて迫力倍増。特にオープニングの「ハイウェイ・スター」は、冒頭のイアン・ギランの曲紹介から、いきなり彼らの世界に引き込まれてしまう。キーボードソロ、ギターソロもスタジオに比べていきいきとしており、この曲最後の「we are deep purple・・・」まで一気に突っ走るのだった。 

1 Highway Star
2 Child In Time
3 Smoke On The Water
4 Mule, The - (drum solo)
5 Strange Kind Of Woman
6 Lazy
7 Space Truckin'

Delaney & Bonnie & Friends / On Tour With Eric Clapton / 70 / ATCO
 
このアルバムは、アトランティックのサブ・レーベルのアトコから出された、デラニー&ボニー&フレンズの2ND(実際は3rd)アルバム。
 ちなみに2人は夫婦で、2人ともヴォーカリスト。で、似たもの同士というか、2人ともとても白人とは思えないほどソウルフル。

 フレンズとしてバックをつとめるのが、当時イギリスとアメリカのスワンプ・ミュージックの架け橋となっていたレオン・ラッセル。(ただしこのライブではレオンは参加していません)
 このイギリス公演に同行したのが、エリック・クラプトンやデイブ・メイスン。おかげでこのライブアルバムも大ヒット。

 なお、この時のバックメンバーが、その後デレク&ザ・ドミノスとしてクラプトンの新しいバンドとして旗揚げするのだった。

1 Things Get Better Cropper, Floyd, Wayne 4:20
2 Poor Elijah - Tribute to Johnson [medley] Bramlett, Ford, Russell 5:00
3 Only You Know and I Know Mason 4:10
4 I Don't Want to Discuss It Beatty, Cooper, Shelby 4:55
5 That's What My Man Is For Griffin 4:30
6 Where There's a Will There's a Way Bramlett, Whitlock 4:57
7 Comin' Home Bramlett, Clapton 5:30
8 Little Richard Medley: Tutti-Frutti/The Girl Can't Help It/Long Tall S Little Richard, Trout 5:45

Alchemy / Dire Straits Live /84/ VERTIGO


ダイアーストレイツの2枚組94分ライブ。
 デビュー当時は、イギリスのバンドなのに何となく漂う場末感、ギターもすごいテクニックなのに、派手さがいまひとつ、ヴォーカルに至ってはやる気があるのかな?と思わせるようなくたびれ感(?)で異彩を放っていた。
 それが有名バンドとなった今、ライブ会場が大きな会場で、押しも押されぬビッグ・アーティスト然としている。
 おかげで彼らの代名詞とも言える、場末のライブハウスに出てきたしょぼいバンドを歌った「サルタン・オブ・スゥイング」が元気良くてぜんぜん場末のバンドらしくないところが多少マイナスだけど。

 リーダーでリードギターでリードヴォーカルで、という4番でピッチャーというようなキャラのマーク・ノップラーが、ガット弦のギターを多用していたり、キーボードを2人(も使って)でこのサウンドを出していたんだなという発見があったり、なかなか楽しめる。

1 Once upon a Time in the West Knopfler 13:01
2 Expresso Love Knopfler 5:45
3 Romeo and Juliet Knopfler 8:17
4 Love Over Gold Knopfler 3:27
5 Private Investigations Knopfler 7:34
6 Sultans of Swing Knopfler 10:54
7 Two Young Lovers
 Intro: The Carousel Waltz Knopfler 4:49
8 Tunnel of Love Knopfler 14:29
9 Telegraph Road Knopfler 13:37
10 Solid Rock Knopfler 6:01
11 Going Home: Theme of the Local Hero Knopfler 6:05

Eric Clapton / Unplugged/ 92 / reprise

 神と呼ばれた男が、浮き沈みを繰り返し、たどり着いたところがこのアコギ・セッションだった。
 折しも、MTVが仕掛けた「アンプラグド」にぴったりはまったのがこのエリッククラプトン。アンプラグドのアルバムは他にも、ロッド・スチュワートやコアーズなど優れたものも多いけど、一番売れたのは紛れもなくこのクラプトンであろう。
 92年のグラミー賞:アルバムオブザイヤー受賞作品である。

 彼のルーツと言うべきブルースを中心にオリジナルも含め、肩の力を抜いて手練れのバックアップミュージシャンと、音楽を楽しんでいる様子が窺える。
 例えば(10)のあたまで、スライドバーをはめたままプレイしそうになって、「ハンゴン・ハンゴン(意味不明)」と言って客を笑わせたり。
 
 ちなみに、このアルバムのカバー曲の元ネタを捜すのに、夢中になった時期がありました。
(2)ボ・ディドリィ、(3)(9)(14)マディ、(6)ベッシー・スミス、(12)ロバート・ジョンソン、(10)レッドベリー、(11)ジェシィ・フラー

1 Signe Clapton 3:13
2 Before You Accuse Me (Take a Look at Yourself) Diddley, McDaniel 3:44
3 Hey Hey Broonzy 3:16
4 Tears in Heaven Clapton, Jennings 4:36
5 Lonely Stranger Clapton 5:27
6 Nobody Knows You When You're Down & Out Cox, Cox 3:49
7 Layla Clapton, Gordon 4:46
8 Running on Faith Williams 6:30
9 Walkin' Blues Johnson 3:37
10 Alberta Ledbetter, Traditional ... 3:42
11 San Francisco Bay Blues Fuller 3:23
12 Malted Milk Johnson 3:36
13 Old Love Clapton, Cray 7:52
14 Rollin' and Tumblin' Waters 4:12

Free / Free "Live"/71/ISLAND

 68年に結成されたブリティシュ・ブルース・ロックバンド。ライブでの実力をフルに発揮したこのアルバムは70年に収録されたもの。
 ヴォーカルのポール・ロジャースはとてもソウルフルなヴォーカリストで、フリー解散後バッド・カンパニーで世界的人気を誇ることとなる。
 ギターのポール・コソフは、チョーキングを多用しドラマティックなフレーズを繰り出す。
 ベースのアンディ・フレイザーはSGベースでリズムというよりカンターメロディを入れてくる。
 太鼓のサイモン・カークはシンプルでありながら味わい深いドラムス。
 以上の4人でシンプルな演奏でありながら、個性的なアンサンブルを聴かせてくれる。
 
 なお、最期の(8)はスタジオ録音で英国勢らしく翳りを持った名曲。


1 All Right Now Fraser, Rodgers 6:24
2 I'm a Mover Fraser, Rodgers 3:46
3 Be My Friend Fraser, Rodgers 5:56
4 Fire and Water Fraser, Rodgers 3:56
5 Ride on a Pony Fraser, Rodgers 4:30
6 Mr. Big Fraser, Kirke, Kossoff ... 6:13
7 The Hunter Cropper, Dunn, Jackson, Jones ... 5:29
8 Get Where I Belong Fraser, Rodgers 4:19

Fleetwood Mac/The Dance/97 / reprise
 70年代に飛ぶ鳥を落とす勢いで「イーグルス」をトップからけ落としたフリートウッド・マック。
 その最強メンバーが97年の再結成で、MTVアンプラグドのライブで蘇った。やはり、ヒットアルバム「噂」からのナンバーが多い。何とオリジナルの10曲中7曲をここでやっている。

 皆さんそれぞれ立派になられておるのではありますが、相変わらずスティヴィは妖精しちゃっているし、リンジーの独特のギターも素晴らしいし、リズム隊は相変わらず堅実だし、クリスティンのヴォーカルは相変わらず魅力的。
 
 なお、これは曲数も多いDVDのほうで、画像付きで見てみたいですね。
あ、それと全然アンプラグドではありませんので念のため。

1 The Chain Buckingham, Fleetwood, McVie ... 5:11
2 Dreams Nicks 4:39
3 Everywhere McVie 3:28
4 Rhiannon Nicks 6:48
5 I'm So Afraid Buckingham 7:45
6 Temporary One McVie, Quintela 4:00
7 Bleed to Love Her Buckingham 3:27
8 Big Love Buckingham 3:06
9 Landslide Nicks 4:28
10 Say You Love Me McVie 5:00
11 My Little Demon Buckingham 3:33
 12 Silver Springs Nicks 5:41
13 You Make Loving Fun McVie 3:50
14 Sweet Girl Nicks 3:19
15 Go Your Own Way Buckingham 5:00
16 Tusk Buckingham 4:22
17 Don't Stop McVie 5:31

Grand Funk / LIVE ALBUM / 70/CAPITOL 

70年当時日本のあちこちの家で聞こえただろう、
「○○!!あんた、そのやかましいの、何とかならないの。もっと音を小さくしなさーい。」
「そっちこそ、うるさいんだよお。せっかくいい気持ちで聞いてんのにい!」
というような光景が浮かんでくる。

 音がでかいということが、爽快感につながることを、このアルバムは教えてくれた。ブルース・ロックの大音量化がハードロックに変わったように、彼らが示した小人数大音量化は、ロックの似合う場所をスタジアム級のどでかいところへと変えていった。
 「大きいことはいいことだ。」うーん、よき時代でしたねえ。
  
しかし、ほんとに、うるさい、これは。2002年の24ビット、リマスター盤で聞いているのだけど、ぜんぜん小綺麗にならないとこが、さすがです。
 太鼓(ドン・ブリューワー)がどしゃばしゃ、ギター(マーク・ファーナー)はじゃんじゃか、そして、やはり特筆すべきはベース(メル・サッチャー)の音がぶっといこと。3人組編成では、どうしてもベースの音が頼りです。このバンドもリズムとヘビーなドローン効果を受け持っているような感じですね。


1 Introduction 2:07
2 Are You Ready Farner 3:33
3 Paranoid Farner 7:17
4 In Need Farner 10:32
5 Heartbreaker Farner 7:11
6 Words of Wisdom Farner :46
7 Mean Mistreater Farner 4:58
8 Mark Say's Alright Brewer, Farner, Schacher 5:12
9 T.N.U.C. Farner 11:05
10 Inside Looking Out Burdon, Chandler, Lomax 12:53
11 Into the Sun Farner 11:08

Live/Dead / 69 / warner
The Grateful Dead
 このアルバムの1曲目。いきなりの23分もの長尺でびっくりする。でも実際のデッドのライブはこのように静かに始まった音楽が、形を変えながら引き継がれてゆき、いつかまた静かに終わるというパターンがほとんど。

 2人のギタリスト(ジェリー・ガルシアとボブ・ウェア)は、音色やフレーズが似かよっているようなそれでいて微妙に違う。

 そもそもサンフランシスコのヒッピー文化をバックに、誕生したバンドであったが、ライブのすごさに、「デッド・ヘッズ」と呼ばれる熱烈なファンに支えられ、後には「ジャム・バンド」として90年代まで活躍するモンスターバンドとなった。
 しかし1995年8月9日、リーダーのガルシアの死去によってバンドは活動停止を宣言、解散した。

ライブを真骨頂とするバンドだけに、この最初のライブアルバムの他に
72年の「Europe 72」 、73年の「ヒストリー・オブ・ザ・グレイトフル・デッド」81年の「デッド・セット」82年の「レコニング」その他ネットオンリーのアルバムなど膨大なライブ音源を残している。

1 Dark Star Garcia, Hart, Hunter ... 23:15
2 St. Stephen Garcia, Hunter, Lesh 6:45
3 The Eleven Hunter, Lesh 9:39
4 Turn on Your Love Light Malone, Scott 15:30
5 Death Don't Have No Mercy Davis 10:30
6 Feedback Grateful Dead 8:52
7 And We Bid You Goodnight Traditional :36


Gary Moore/ Blues Alive / 92 / virgin
 ブリティシュ・ハード・ロックバンドのシンリジィやコラシアム2に在籍したゲイリー・ムーアは80年代にソロアルバムを多く出していた。
 その彼が90年に出したブルースへの想いを曲にした「still got the blues」。この曲はブルースではなく、バラードだったけど、この曲を含む同名のアルバムは、大ヒット。
 好評に応えてブルースアルバム「アフター・アワーズ」を発表することとなる。

 この頃のブルース時代のライブが、このアルバム。

 といってもカバーアルバムではなくて、オリジナルと半々なのだけど、オリジナルもどっかで聞いたようなブルースっぽい曲なので、違和感はない。
 派手なチョーキングやブルーノートでの早弾きがブルースでも有効であることを知らしめたと言えよう。

1 Cold Day in Hell Moore 5:34
2 Walking by Myself Kirke, Lane, Rogers 5:01
3 Story of the Blues Moore 7:32
4 Oh, Pretty Woman Williams 4:23
5 Separate Ways Moore 5:44
6 Too Tired Davis, Watson 4:36
7 Still Got the Blues Moore 6:40
8 Since I Met You Baby Moore 2:58
9 The Sky Is Crying James, Lewis, Robinson 6:30
10 Further on up the Road Medwick, Robey 5:35
11 King of the Blues Moore 6:13
12 Parisienne Walkways Lynott, Moore 6:59
13 Jumpin' at Shadows Bennett 5:49
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